先にユーザー設定
SMB共有を設定する前に、ユーザー設定を行うことが推奨されます。これは、SMB共有フォルダへのアクセスを制御するために必要です。特定のユーザーごとにアクセス権限を設定することで、セキュリティを強化できます。
TrueNASでのユーザー設定手順
1. ユーザーの作成
まず、TrueNASにアクセスするためのユーザーを作成します。
1. 「アカウント」セクションに移動
左メニューから「アカウント」を選択し、「ユーザー」をクリックします。
2. 新しいユーザーの追加
「追加」ボタンをクリックし、以下の項目を入力します:
ユーザー名:共有にアクセスするためのユーザー名。
フルネーム:ユーザーのフルネーム(任意)。
パスワード:このユーザーのパスワードを設定します。SMB共有にアクセスする際に使用します。
3. グループの設定
必要に応じて、ユーザーを特定のグループに割り当てることができます(例: "smbusers"など)。
グループにユーザーを追加することで、複数のユーザーに対して同一のアクセス権限を簡単に適用することができます。
4. シェルの設定
「シェル」オプションは通常デフォルトのままで問題ありませんが、特定の用途がある場合は選択を調整します。
5. ホームディレクトリの設定(オプション)
必要に応じて、ユーザーのホームディレクトリを指定することができます。ただし、SMB共有用のユーザーの場合は、特定の共有フォルダへのアクセスを制御することが主な目的となるため、設定は必須ではありません。
6. 保存
設定が完了したら、「保存」をクリックしてユーザーを作成します。
2. グループの作成(オプション)
ユーザーが多い場合は、グループを作成して管理を簡略化できます。グループに対して一括でアクセス権を設定できるため、ユーザー単位で権限を調整する手間が省けます。
1. 「グループ」セクションに移動
「アカウント」セクション内の「グループ」を選択します。
2. 新しいグループの追加
「追加」ボタンをクリックし、グループ名を指定します。
3. ユーザーの追加
先ほど作成したユーザーをグループに追加します。
4. 保存
設定が完了したら、「保存」をクリックします。
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ユーザー設定後のSMB共有への適用
ユーザー設定が完了したら、先に説明した**SMB共有のアクセス権限(ACL)**にユーザーやグループを適用します。これにより、作成したユーザーやグループが正しい権限でSMB共有にアクセスできるようになります。
1. ACLの編集
SMB共有フォルダの「ACL編集」画面に移動し、作成したユーザーやグループを追加します。
2. 権限の設定
各ユーザーやグループに対して、読み取り、書き込み、実行の権限を設定します。
3. 保存して適用
設定が完了したら、「保存して適用」をクリックします。
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ユーザー設定を先に行うことで、SMB共有のセキュリティや管理が効率化され、各ユーザーが適切な権限でファイルにアクセスできるようになります。
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