スナップショットの設定の詳細

 TrueNAS SCALEでのスナップショットは、データセットやZFSボリュームの時点復元ポイントを作成する機能です。これにより、ファイルの変更や削除があった場合でも、過去の状態に戻すことが可能です。ここでは、スナップショットの設定方法やその詳細について説明します。


スナップショットの設定手順


1. 「データ保護」セクションに移動


TrueNASのメインメニューから「Data Protection(データ保護)」にアクセスします。



2. 「スナップショットタスク」


「スナップショットタスク」を選択します。ここでは、定期的にスナップショットを作成するためのスケジュール設定ができます。



3. 新しいスナップショットタスクの作成


「Add(追加)」ボタンをクリックして、新しいスナップショットタスクを作成します。



4. スナップショットの設定項目


スナップショットタスクの設定で、以下の項目を指定します。


Pool(プール)またはDataset(データセット):


スナップショットを作成する対象のプールやデータセットを選択します。



Recursive(再帰的):


再帰的にスナップショットを作成する場合、このオプションをオンにします。これにより、選択したデータセット内のサブデータセットもスナップショットに含まれます。



スケジュール:


スナップショットの作成頻度を指定します。日単位、週単位、月単位でスケジュールを設定することが可能です。CRON形式で詳細な設定もできます。



Retention Period(保持期間):


スナップショットを保持する期間を設定します。この期間が過ぎるとスナップショットは自動的に削除されます。必要に応じて、無期限に保持することも可能です。



名前フォーマット:


スナップショットに付ける名前のフォーマットを指定できます。通常はデフォルトの設定で問題ありませんが、カスタム名を付けたい場合はここで調整します。



Allow taking snapshots when the pool is not healthy(プールが健全でないときにスナップショットを許可する):


プールが問題を抱えている場合でもスナップショットを取るかどうかを設定します。通常はデフォルトでオフですが、必要に応じてオンにします。




5. 保存


設定が完了したら「保存」をクリックし、スナップショットタスクをスケジュールに追加します。




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スナップショットの管理


1. 手動でスナップショットを作成


必要に応じて、スナップショットタスクを作成せずに、手動でスナップショットを作成することも可能です。これは緊急時や特定の作業前にデータ保護をしたい場合に便利です。


メニューから「Storage(ストレージ)」に移動し、対象のプールやデータセットを選択します。


「スナップショット」をクリックし、即座にスナップショットを作成します。




2. スナップショットからの復元


スナップショットからデータを復元するには、「Storage」→「Snapshots」の画面で、過去に作成されたスナップショットを選び、復元オプションを選択します。


データセット全体を復元するか、特定のファイルを復元することができます。



3. スナップショットの削除


古いスナップショットや不要なスナップショットを削除するには、「Snapshots」の一覧から対象のスナップショットを選択し、削除オプションを選びます。




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スナップショット活用のポイント


自動化:スナップショットタスクをスケジュール化することで、定期的にバックアップポイントを作成し、データ保護を自動化できます。


データの復旧:ファイルが誤って削除された場合や変更が必要な場合、スナップショットから簡単に復旧できます。


ストレージ容量に注意:スナップショットはデータの差分を保存しますが、保持期間を長くしすぎるとストレージの容量を圧迫することがあります。適切な保持期間を設定し、定期的に古いスナップショットを削除するのが推奨されます。



スナップショットをうまく活用することで、データ保護と復旧が簡単かつ効果的に行えます。



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